冬は気温が低く、飽和水蒸気量(空気中に含まれる水分量の限界)が少なくなるため、空気が澄み、遠方まで景色が望めます。
一年を通して最も感動的な山頂を味わえる季節と言えます。
アルプスではすでに10月の頭から初冠となり、積雪シーズンとなります。
雪山は雪崩、凍傷など遭難のリスクが格段に向上するため、そのリスクマネイジメントは命がけです。
リスクマネイジメントとは、「リスクを回避するだけでなく、時には敢えてリスクを取る」ことだというのが自論ですが、雪山登山よりこれを何度も思い知らされる経験を私は知りません。
今年の初めには北アルプス一の鋭峰、槍ヶ岳(3,180m)に単独で登りました。
ソロのため、荷物は重く、雪崩などが起きた場合、そのまま死に直結してしまうような登山だったため、集中力が途切らすことができず、11時間かけてたどり着いた山荘では、ホッとして暖炉の前で3時間ほど失神したように寝てしまったのを覚えています。

